地震の防災対策 家庭でできること

地震への対策としてもっとも重要なのが、建物の耐震設計です。地震災害による死者数は、二次災害として発生する大規模な火災や津波によるものを除けば、建物の倒壊による死者数がもっとも多くを占めています。阪神淡路大震災でも、多数の人が身動きする余裕もなく倒壊した家屋の下敷きとなって死傷しました。住まいに十分な耐震設計をほどこすことは、命を守るための重要課題です。そこで、戸建住宅とマンション・アパートのような集合住宅いずれの場合も、2000年(平成12年)改正の建築基準法等によって定められた耐震基準に適合しているかどうか、専門家による「耐震診断」を行なってもらいましょう。現在、多くの自治体では、申込者に対する無料の耐震診断や耐震改修工事費の補助を実施しています。

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建物倒壊だけでなく、倒れた家具類の下敷きになって死傷するケースが珍しくありません。タンス、食器棚、本棚、冷蔵庫など背の高い家具類は、就寝時やくつろいでいる時に体の上に倒れてこないよう配置を工夫するか、転倒防止の対策を行ないましょう。家具類の転倒防止対策としては、家具店・ホームセンターなどで販売されている各種の「転倒防止金具」を取り付けることが、もっとも簡単で確実な方法です。

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地震の揺れによって食器棚から食器が飛び出したり、窓や家具のガラス戸が割れたりして、その破片が室内に散乱することも、たいへん危険です。食器棚やキッチンの吊り戸棚の扉は、横にスライドする引き戸タイプが安心です。しかし、観音開きの扉が付いている棚の場合も、「耐震ラッチ」と呼ばれる扉の掛け金具を取り付けることで、扉が開くのを防ぐことができます。また、割れやすい窓ガラスを使っている場合や、ガラス戸の付いた家具の場合は、ガラスに「飛散防止フィルム」を貼ることで、万一割れても破片の散乱を防ぐことができます。

地震といえば火事が付き物です。地震が起きたときにはすぐに火を消すことを習慣づけておきましょう。さらに、キッチンには油に引火したときに有効な「泡消火器」を備え、消火の仕方を熟知しておけば安心です。ただし、加熱調理中にガスの火を消す場合は、グラッと来た最初の数秒間か、大きな揺れが一度収まってからにしてください。激しい揺れの中で無理して火を消そうとすると、やけどをする恐れがあります。また、大きな地震の直後にはガス漏れの危険性もありますから、火の使用には十分に注意してください。

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