防災対策 飲料水・食料の備蓄をしよう

防災対策で忘れてはならないこととして、飲料水・食料の備蓄があります。飲料水・食料の備蓄という言葉には、何となくむずかしい響きがありますが、万一に備えて飲料水・食料を買い置きしておくと言えば、もっと親しみやすくなるかと思います。

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地震や水害など大規模な災害が発生すると、水道・電気などのライフラインにも被害が及び、何日にもわたって断水・停電してしまいます。また、商店や飲食店、デパート、ショッピングセンター、スーパー、コンビニなどもすべて被害を受け、営業活動を停止してしまうでしょう。食料品や飲料を販売してくれる店があったとしても、交通機関と道路が途絶すれば商品が入荷しなくなりますから、在庫はすぐに底を突いてしまいます。また、都道府県や市町村といった公の機関も、被災者への給水や食料配給・炊き出しなど、救援の手をすぐにさしのべることができるとは限りません。地域にもよりますが、大規模災害の場合、3日間ほどは自宅に備蓄した飲料水・食料でしのがなければならないことを覚悟しておくべきです。

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特に都市部では、大規模な地震や水害が起きると、建物や各種の施設が倒壊したり、下水道が破損して汚水があふれたりし、街の中が不衛生な状態になります。そのような被災地では、赤痢などの感染症がしばしば流行します。したがって、街の中の川や水路、貯水槽などの水を飲料水として使うことは危険です。そこで、大きなサイズのペットボトル入りミネラルウォーターを備蓄しておきましょう。ポリタンクやペットボトルに水道水を備蓄した場合は、長期間保存するうちに水が悪くなる場合もありますから、あらかじめ加熱滅菌されている市販のミネラルウォーターの方が安心です。保存する量は、1人1日3リットルを目安としてください。

食料も同様に備蓄しておかなければなりません。冷蔵庫が使えなくなる場合を考えて、腐りやすいなま物や冷凍食品は備蓄に向きません。缶詰やカロリーメイトのような常温保存できる完全密封された食品が最適です。また、電気・ガスが止まってもカセット式ガスこんろなどで湯沸しと加熱調理が可能な場合は、お米・パックご飯・カップめん・インスタントラーメンなども非常食としての備蓄に向いています。

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